センコーグループ社内環境整備方針
方針(基本的な考え方)
センコーグループは、人を育て、人々の生活を支援する企業グループとして、未来を動かすサービス・商品の新潮流の創造にたゆみなく挑戦し、真に豊かなグローバル社会の実現に貢献することをミッションとして活動しています。
これらのミッションを実現し、人々の生活や産業全般への関わりを通じて人と社会に新しい価値を届け続けるためには、センコーグループで働く「人」一人ひとりの働きがいと個人の成長の実現が重要と考えます。
会社と従業員が共に高めあう関係の実現を目指しながら、人権を尊重し、従業員が健康かつ安全に、自分らしく、いきいきと働ける職場づくりに取り組んでいきます。
グループでの取り組み
~健康かつ安全に:健全な職場環境の提供と適正な労働慣行・コンプライアンスの実現~
センコーグループでは、中期経営計画の重要課題の1つに“ESG+H(健康)経営への取り組み”を掲げ、従業員の健康を増進することは、円滑な事業活動の推進に欠かせないとの考えのもと、健康経営を推進しています。また、「完全0(ゼロ)災職場の確保」の実現に向けて、車両事故・労働災害の削減目標を設定し、安全システムのPDCAサイクルを通じて安全活動に取り組んでいます。
健康経営への取り組み
2017年に「センコーグループ健康経営宣言」を公表しました。健康経営を通じて、従業員一人ひとりが心と身体の健康を増進し、個性を活かしながらパフォーマンスを最大限に発揮できる状態を作ることを目指しています。
健康経営を推進することで、「従業員のヘルスリテラシーの向上」「健康保険料負担の軽減」「病気を理由に本来のパフォーマンスを発揮できない状態の最小化」「ワークエンゲージメントの向上」を図ります。
過重労働防止
センコーグループでは「就業ネットワーク」という自社開発の勤怠管理システムを導入しており、各事業場にて労務管理の高度化に取り組んでいます。今後もグループ各社への導入展開を進めていきます。
労働安全衛生
●ストレスチェック、ラインケアセミナーの実施
グループ全従業員を対象に、毎年1回のストレスチェックを実施し、結果や個人の申し出に応じて、産業医や看護職らとの面談の場を設けています。また、ラインケアセミナーでは、管理職を対象に正しい知識を習得させるため、職階別メンタルヘルスセミナーを開催しています。こういった活動を通じて、従業員の心と身体の健康を管理する体制を整えています。
●安全マネジメント
物流の現場では、法令に則った「安全実力度評価」(内部監査)を毎年実施し、改善状況をランキング表にまとめ、支店長やグループ会社の社長に定期的に配信しています。具体的な結果を地域のマネジメントにつなげることで課題解決のPDCAサイクルを回し、安全を担保しています。
ハラスメント・差別対策
内部通報制度
グループ全体の企業倫理・法令順守の強化に向けて「センコーグループ企業行動規準」を定め、それを推進するために各委員会を設け、充実を図るとともに、「内部通報規定(ヘルプライン)」を定め、通報者に対する不当な取扱いを禁止しています。
また、内部通報制度と併せて、ハラスメント・差別の相談窓口を設置し、各事業場内にポスターを掲載する等で周知し、ハラスメントと差別防止に努めています。
ハラスメント・差別防止研修
新任中級管理職、新任職長研修、1on1研修、労務実務責任者研修等の各研修を通じて、ハラスメント・差別防止に関する教育を徹底しています。
また、女性管理職候補を部下に持つ管理職全員を対象に「アンコンシャスバイアス研修」を開催し、過去の経験や知識・価値観などに基づいて自動的に認知・判断したりする誰もが持っているアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)を学び、職場における差別を禁止し、多様な価値観を広く受け入れ人材のダイバーシティを確保するために必要なマネジメント行動について習得させています。
労使関係
センコーグループ労働組合連合会では、“『センコーグループで働く人たちが豊かな生き方を創造すること』を支援します”というミッションを掲げ、日々活動を展開しています。また、労働条件の維持向上や厚生複利の充実を図るべく、各協議会にて議論を重ね、会社と交渉を行います。
自分らしく働ける職場づくり
~自分らしく:差別のない、多様性の確保に向けた環境の実現と、多様な働き方の支援~
センコーグループでは、従業員一人ひとりが働きがいを感じる、差別のない環境を醸成することで、個々の成長と活躍を促し企業活力を向上させたいとの考えのもと、すべての従業員が生涯“働きやすい”“働き続けられる”と感じることのできる職場環境づくりを推進しています。福利厚生制度の充実やハード面の整備に加え、若手従業員の意見や考えを今後のグループ経営に活かすための取り組みや社内イベント等を通じて、職場環境の改善を図ります。
また、センコーグループは2026年度までに、男性育児休業取得を50%以上に引き上げることを目標としています。この実現のためにも、従業員が育児休業を取得しやすい職場環境の整備を進めてまいります。
2023年3月31日現在で、公表義務のある会社の取得率は以下のとおりです。
対象会社 |
2022年度 男性育児休業取得率(%) |
センコー㈱ |
7.8 |
㈱ランテック |
13.6 |
各種制度
育児・介護 |
出産休暇 |
出産予定日以前6週間
(多胎妊娠の場合は14週間)
出産日後8週間
配偶者が妊娠6ヶ月以上で出産したとき2日
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育児休業 |
子どもが満3歳に達するまで取得可能
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産後パパ育休 |
子の出生後8週間以内に4週間まで取得可能
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育児短時間勤務 |
子が小学校を卒業するまで利用可能
労働時間の短縮(1日当たりの労働時間及び1週間当たりの労働日数の設定)、所定外労働の免除、時間外労働・深夜業の制限
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介護休暇 |
年間24日まで取得可能 (月間取得日数に限度あり)
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介護休業 |
対象家族1人につき連続3年の範囲を限度として連続した期間取得可能
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看護・介護短時間勤務 |
対象家族1名につき最長5年(介護休業取得期間を含む)まで利用可能 労働時間の短縮(月間所定内労働時間の短縮)、所定外労働の免除、時間外労働・深夜業の制限
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手当など |
家族手当 (子女教育要素) |
21歳までの扶養する子ども(学生のみ・収入制限有)を対象
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カフェテリアプラン |
会社が設定した選択肢(福利厚生メニュー)から従業員がメニューを選ぶことにより補助を受ける「選択型福利厚生制度」
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福祉共済センター |
出産祝金・入学祝金・病気見舞金・医療補助
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その他 |
従業員持株会 |
個人の積立金金額に対し、会社より10%の奨励金を付与
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育英金・入学金貸付 |
希望する従業員に対し無利子で貸付
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※上記は例として、センコー㈱の制度を掲載しております。
施設内託児所
センコーグループでは、現在6か所の施設内託児所を運営しています。この施設は、グループの従業員以外のお子さまの受け入れや許認可外保育施設として2019年10月より3~5歳保育の無償化を開始するなど、地域の皆さまにも喜んでいただいています。
女性特有疾患の相談窓口の設置
センコーグループでは、統括産業医監修のもと、毎月第3金曜日に「女性特有疾患相談窓口」を開設しています。女性特有の健康課題に対する適切なケアを実施し、活躍できる環境づくりを健康面から支援することで、グループの女性従業員が自分らしくいきいきと働き続けるための取り組みです。
オフィス改革
センコーグループでは、少子高齢化による人材不足を背景として、
① 優秀で多様な人材の獲得
② 生産的・効率的に働ける環境
③ イノベーションの創発
を目的に、場にとらわれない柔軟な働き方実現のためワークスタイル改革に着手しています。
具体的には下記の3つの施策を、バランスをとりながら改革を進めています。
- 職場・環境
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・柔軟な働き方(ABW)の導入 ※ABW… Activity Based Working
☞業務内容に合わせて自由に時間と場所を選ぶ働き方への変革
・メリハリのあるオフィス環境
☞フリーアドレス、集中ブースやコミュニケーションエリア拡充
・心身共に健康を維持できるオフィス環境
☞グリーンオフィス、環境音楽、アロマ、トレーニングルーム等
なお、2022年8月に、当社および一部グループ会社の大阪事務所を移転いたしました。グループでは初となるABWの考え方を踏襲する中で、グループアドレスを導入すると共に、フロア中央に共用できるスペースを拡充し、部門間・会社間で交流できる機会を多くつくれるレイアウトにする等、新しい職場環境の下、新しい働き方にチャレンジしています。