循環経済(サーキュラーエコノミー)とは、大量生産・大量消費・大量廃棄が一方向に進むリニアエコノミー(直線経済)に代わって、あらゆる段階で資源の効率的・循環的な利用を図りつつ、付加価値の最大化を目指す社会経済システムを指します。
当社グループでは、回収・分別・次工程への納品・再生品保管・配達・履歴管理など物流と情報網を通じて、限りある地球資源を枯渇させない取り組みを推進しています。
センコーグループでは、新たな天然資源使用を減らし、既存資源の再生・再利用を促す「循環経済(サーキュラー・エコノミー)」社会の実現を目指した取り組みを展開、静脈物流を活用して資源を回収しています。
従来、廃棄物として排出していたファッション保護用のハンガーカバーを商品納品と同時に引き取り、物流センターで圧縮減容、再生加工業者さまに引き渡し後、原料化を経て再度ハンガーカバーとして流通する取り組みを展開しています。
センコー商事㈱が中心となり、アパレル業務商品の店舗配送を行う東京納品代行㈱とアクロストランスポート㈱の輸配送網を活用し、効率的にハンガーカバーなどの廃プラスチックを回収し再生する資源循環プラットフォームの実証事業を実施しています。
物流拠点や各店舗で排出される廃プラスチック(PE)は、サーキュラーエコノミー(循環型社会)の実現のため、効率的に回収・リサイクルすることが必要不可欠であり、そのためには企業の枠を超えた仕組み作りが必要です。
これからも1社では実現が難しい廃棄物の資源循環プロジェクト「CicroMate(サイクロメイト)」を、アパレル各社だけでなく業界の垣根を超えてより多くの企業へ輪を広げていきます。
※CicroMate(サイクロメイト):英語で「循環」を意味するcirculationと「交差」を意味するcross、「素材」を意味するmaterial、「仲間」を意味するmateを意味する造語です。
センコーグループの物流センターでは、貨物固定用の使用済ストレッチフィルムをこれまで産業廃棄物として排出していましたが、再生加工業者さまとの共同取り組みで100%再生ゴミ袋として再生し、循環利用しています。
更生タイヤとは、走行により摩耗したタイヤの基礎部分を活用し、路面に接するトレッド部に新しいゴムを張り付けて再生したタイヤのことです。更生タイヤを使用することで、新品タイヤ製造よりも約68%の天然資源の削減とCO₂排出量は約50%削減のメリットがあります。
センコーグループでは、環境にやさしい再生プラスチックパレットを導入しています。再生プラスチックパレットとは回収したパレットやコンテナ、その他包装容器等のプラスチックをリサイクルして作られたものです。
破損などで不要になったパレットは再度リサイクルが可能であり、環境に配慮した製品を使用することで、グループとして環境問題に対応していきます。
東京納品代行㈱では、素材の一部に「海洋プラスチック」(OBP:オーシャンバウンドプラスチック※)を配合したプラスチックパレット(製造元:岐阜プラスチック工業㈱さま)を活用しております。
※海岸から50km以内の内陸部にあり、海に流れ出る可能性のあるプラスチックごみを回収、リサイクルした材料のこと。
このパレットを活用することにより、バージンプラスチックを使用したパレットと比較した場合、1000枚あたり11t-CO₂の削減効果とともに、約0.5tのプラスチックの海洋流出を防ぐことに貢献しております。
中央化学㈱では、GHG排出削減取り組みの一環として、長年リサイクルにも注力しています。PETボトルのリサイクル原料を活用した製品開発に加え、使用済みプラスチック製食品容器を小売店の店頭などで自主的に回収し、最適な手法でリサイクルしています。
例えば「エコベンチ」はスーパーなどから回収した発泡スチロール(PS)トレイを他のリサイクル素材と合わせてつくられた、ほぼ100%リサイクル素材製の自社独自製品です。